I. 概要
日時: 2022/10/14(金) 19:00~21:00
会場: 芝公民館 会議室1号 (川口市大字芝3905番地)
出席者:
コマームナーサリー川口: 1名フォーマザー保育園: 4名フォーマザー東川口保育園: 1名フォーマミー保育園: 1名保育所ちびっこランド飯塚園: 1名
II. 詳細
いくつかのテーマは掲げられたが、基本的にはフリーなトーク・セッションとして進められた。
1. 会長あいさつ
最初に、あいさつを兼ねて、辻会長から、いくつかの報告があった。
(1) 法人化
協議会が法人化されたことで、何かある時には、市の方から報告や相談が来るようになった。事前に意見を求められるため、現場の声を伝える機会を持てるようになった。
(2) 審議会
厚生労働省 > 政策について > 審議会・研究会等
国の審議会に、専門委員としての推薦が来た。今後の保育行政に、活かしていかれるものと思われる。
(3) 子ども・子育て支援事業計画(5ヵ年計画)
子どもの推計が掲載されているが、当初の想定を大幅に下回り、3年めの今年度で、すでに700人ほど減っている。このため、市としては、これ以上、保育園は増やさないとのこと。ただし、幼稚園型の子ども園については、今後も増やしていくもよう。
これにより、子どもが入って来なくなり、競争が激しくなってきている。これからは、よりよい保育をめざしていかないと、生き残って行かれなくなってしまうと考えられる。
協議会としては、保育園の強味(近場で地域に根差している等)を活かしていくとともに、推計に達するまで等の期間限定でもよいから、子ども園の増加を保留にすることを提案して行きたい。
(4) 子ども条例
少子化や虐待、貧困等の問題に対して、子ども条例を制定し、保護者や保育園の役割を明確にすることで、誰も取り残さないようにしている自治体もある。しかし、保育現場への支援については具体的な記載がなく、予算についても努力義務に終わってしまっている。また、一度条例として制定されてしまうと、その変更には議会での審議が必要になってしまう。このような中で、協議会としては、何をしていくべきかを議論していく必要がある。
2. 自己紹介を兼ねたフリートーク
2-1. コマームナーサリー川口
(1) コロナの影響
スタッフ(保育士、栄養士)が感染することで、人手不足になってしまった。その後、子どもたちにも感染が広がり、登園者が半分程度になってしまった。消毒や換気等は行っていたが、かなり厳しい状況となってしまった。しかし、保護者には親身になってもらえ、保育時間の短縮(お盆時期)や濃厚接触による自宅待機等も受け入れてもらえた。調理担当者が体調をくずしてしまった時は、その日の分は廃棄し、その後は保育スタッフや系列園からのヘルプでまかなった。
(2) 公開保育
来年度、新規園を開園する予定があるためか、今年度は予約が多かった。
(3) 定員
4月時点ではうまらず、9月に中途入園があった。
(4) スタッフ
現在も不足しているが、新規園の分については、さらにむずかしい状況にある。
2-2. フォーマザー保育園
(1) コロナ
クラスターには、ならずにすんだ。
(2) 保護者対応
登園時と降園時とでお迎えをする人が変わるため、必要なことが伝わらないことがある。
ネット情報等で形から入る保護者がおり、園で行っている保育の本質を理解してもらうことがむずかしい。
2-3. フォーマミー保育園
(1) 園の特性
認可外で、一時避難(親から離す)にも利用されることがある。
子どもの入れ替わりが多い。
保護者への対応も必要となる。
加配等、公的な支援も必要となる。
(2) 子どもへの対応
子どもを受け入れて認めることで、保護者にも変化が見られるようになる。そこから、家のことを話すようになることもある。
(3) 課題
困っている保護者同士は、お互いにつながっていることが多く、一人入ると、どんどん増えてしまう傾向がある。スタッフにも限界があるため、受け入れ可能な土台作りも必要となる。
2-4. フォーマザー保育園
(1) 支援児・加配児
それぞれの特性にもよるが、支援児や加配児が多くおり、多動や暴力等があると、一律の配置(3人に1人)では、手が届かないことが多い。また、看護師等、相談できる人や機関が、身近にない。
(2) 医療的ケア児
市では、医療的ケア児の受け入れを検討しているそうで、先行して公立でやる方向とのこと。
このような子どもたちは、健常児にとってもいい影響があるため、排除せずに受け入れていきたい。体制を維持していくためにも、加配等の支援をさらに充実してもらいたい。
2-5. フォーマザー東川口保育園
(1) 気になる子
気になる子(幼稚園のプレにも通っていたが、人数が多くて入れなかったため、保護者が相談してきた)がおり、保健センターからは大丈夫と言われているが、フラフラしていたり、こだわり(白飯しか食べない等)が強かったりするため、「3歳まで様子を見る」という方針で大丈夫かどうかが不安である。
日々の保育でも気になること(会話がちぐはぐである、他児の気持ちがわからず集団に入れない、奥歯でものを噛むことができない、目が泳いでいて遠くを見つめている等)があるので、「自分たちに、できることはないか?」と考えている。
(2) 課題
西立野園では、早い時期から対応したことで、ほぼ普通に育っている例があるため、このような子の保護者にも、なんとか理解してもらう必要がある。
通常の健診等では、一対一での対応となるため、集団における様子を見ることができておらず、確認しても「なんでもない」で終わってしまう。
2-6. フォーマザー保育園
(1) コロナ
今までは、陽性者が出ると、濃厚接触者がいなくても、保護者に知らせていた。現在では、「もう知らせなくてもよいのでは?」と考え、少しずつ減らしている。
(2) 通園バス問題
前回の時にも、「ダブルチェックをする」等と言われていたが、いつの間にかやらなくなってしまう。他の園では、どうしているのか?
バスに限らず、散歩等の園外活動においても、ヒューマン・エラーは、必ず起こるものだと考える必要がある。子どもたちに話をするとともに、スタッフ側も2~3人でチェックするようにしている。
登降園システムとの照らし合わせをしている。
小規模園なので、状況については共感できる。活動の途中であっても、人数等を確認するようにしている。
一般家庭の方から、「こっちまで来ていました」と連れてこられたことがあった。入園児にグレーだと感じた子でも、再面接を却下されることが多く、その後、他園で認定されたこともあった。
(3) 物価高騰
今回の補助は、分園に対しては個別に出なかった。協議会で、要望書として出してもらいたい。ちなみに、コロナ対策の際には、各園に対して補助されていた。コロナの影響か、延長保育は少なくなったが、スタッフは配置しなければならず、光熱費もその分かかるため、もう少し補助してほしい。
2-7. さくらそう保育園
(1) コロナによる休みへの対応
スタッフ本人がなった場合はもちろん、家族等の身近な人が陽性になって濃厚接触者として休んだ場合も、給料は減らさないこととした。これは、支払われる措置費は、変わらないということによる。
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